「モンテッソーリ・ラ・パーチェ」ブラッシュアップセミナーを受講
1か月前になりますが、モンテッソーリ教育0~3歳の勉強をした「モンテッソーリ・ラ・パーチェ」のブラッシュアップセミナーを受講してまいりました。
子どもは自分を伸ばす力(自己成長力)を持っています。
今、自分のどこを伸ばしたらいいのかをわかっていて、身の回りの環境とじっくりかかわることを通して、日々、自分を成長させているのですね。
大人がその生命(命の力)を開花させるように、環境を整え、支援してあげることが大切だということをあらためて強く感じました。
0~3歳の幼児にこそ学んでほしいモンテッソーリ教育
大学時代に、第一人者相良先生のもとで、モンテッソーリ教育を学び、モンテッソーリ教育を取り入れ実践していた京都カトリック信愛幼稚園で11年間、幼稚園児を支援させていただきました。
そして、2人の子育てを終えてから、モンテソーリ教育を実践されている2カ所の幼稚園で未就園児向けのクラスの立上げをお手伝いする機会を頂きました。
2歳児にモンテッソーリ教育を提供するのは初めてでしたが、小さな子どもたちはどんどん吸収。
上手くいくかな‥心配でしたが、3歳に満たない小さな子どもでも、環境からどんどん学び、成長していくのにビックリ!
モンテソーリ教育の力をあらためて感じました。
3歳児以上の知識だけでは、足らないということに気づき、0歳からの未就園児向けのモンテッソーリをもっと学びたいと思っていたところ、東京の吉祥寺でモンテッソーリ子供の家を20年間にわたって実践されている「モンテッソーリ・ラ・パーチェ」で、0~3歳モンテッソーリ教育の教師資格コースが始まることを知り、受講。
胎児期から始まり、成長し始めた幼児に、どんな環境や活動を提供したらいいのか、1年間かけてじっくり学ぶことができました。
この学びが、バンビーニクレアーレのベースになっています。
ブラッシュアップセミナーで得られる新しい知識や気づき
卒業生に学びを深めてほしいと、ブラッシュアップセミナーが用意されていいます。
最新の知識を学んだり、各園で実践する中で出てくる疑問や課題について話し合ったりすることで、いろいろな気づきが得られるので、毎年、参加するようにしています。
今年は、5月26日(土)、27日(日)の2日間、吉祥寺に行ってきました。
テーマは、幼児の「自己肯定感」でした。
まず、育児での親(周りの大人)の役割を再確認しました。
育児での親の役目は、子どもが幸せな大人になることを援助することです。
「子どもはできないから、親ができるようにしてやる」と思ってしまいがちですが、子どもはできる力(自己成長力)を持っています。
親の役目は「子どもができるように、環境を整える」ことです。
また、子どもは人との関わりの中で社会の中で生きる力を身に付けます。
そして、一番身近な親から
・日常の立ち居振る舞い
・言動
・社会との関わり方
・考え方や感情
などを見習います。
人生の先輩として、模範になる言葉や行動、考え方を示すことが大切です。
次に、幼児にとっての「自己肯定感」とはどういったものでしょうか。
自分がこの世界に生まれてきて、ここに生きているということを無条件に認めるような感情、「自分はこれでいいのだ」という感情です。
身近で信頼する人と体験や感情を共有することで、少しずつ、ゆっくりと形成されていきますが、しっかり固まると容易なことでは揺るがないようになります。
「自己肯定感」を持つことで、やる気や意欲が生まれます。
主体的にものごとに取り組むようになり、考える力が伸びて、ぐんぐん成長します。
「自己肯定感」を育てるには、どういった親の態度が必要でしょうか。
・無条件に愛する、無条件に受容する(そのためには、まず自分を受け入れ、親や配偶者を受け入れるようになることです)
・家庭を親密な人間関係を満たす場であることを理解して、愛と敬意と笑顔で満たす。
・共通の体験を持つ(一緒に食事する、一緒にお風呂に入る、一緒に絵本を読む‥)
・感情を共有する。ありのままの感情を伝える。成功の喜びや失敗の悔しさに共感する。
・子どもを信じて、任せて、待つ。先回りして教え込もうとしない。
・子どもの行動をすぐに止めさせるときもある。(本人や周囲が危険、ルールに反するとき)
「自己肯定感」を小さい頃から育んでいくことが大事なのですが、一番身近な大人の振る舞いや子どもに対する接し方が本当に大きな影響を及ぼすのですね。
知らず知らずのうちに、子どもは身近な大人を真似ているのです。
「教室での振る舞いや子どもへの接し方は大丈夫か?」
そして、何よりも「子どもの手本として、私はしっかりと自己肯定感を持っているか?」
深く自省しました。
2日間のセミナーを終えて、自分自身を今一度見直すことができたように思います。
限りない笑顔と愛情をお子様に注ぎたいと思います。
そして、お母様を心から応援します。
教室に来て下さっているお子様、お母様、そして私たち講師が、「今こうして生きている、これでいいのだ」ということを無条件で受け入れる「自己肯定感」で満たされるように、努めたいと思います。
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