お子様が2歳を目処に是非取り組んでいただきたいのがトイレトレーニング。自立に向けて、「身支度」と「排泄」を自分でできるようになることが必要です。
最近の紙おむつは性能が良すぎて、お子様が嫌がらない、お母様が気づきにくいといったことから、おむつはずれの時期が遅くなりがちです。
おむつがはずれると、精神的な自立と合わせて、動きの自由度がぐんと広がることで活動の幅もぐんと広がります。
教室では、トイレトレーニングの環境づくりに力を入れ、お母様に「排泄」の大切さをご理解いただきました。
大切なトイレトレーニング
タイミング
精神や身体機能が発達して、お子様が2歳を迎える頃から、自立に向けた2つの活動ができる準備が整います。
身支度‥服を着る、靴の着脱、手を洗う
排泄‥自分で便器に座り、用を足す
排泄の時期の目安としては1歳半頃と言われていますが、お子様の発達に合わせて適切な時期にトイレトレーニングを行うことがポイントです。
- しっかり歩くことができる
- おしっこの間隔が2時間以上開く
- おしっこがしたくなるともじもじする
- うんちでいきむ
といった様子で、尿意や便意を自覚していることがわかります。
ある程度排出をコントロールできるようになったこの時期が、トイレトレーニング開始のタイミングです。
遅れると問題が‥
最近、気になるのは、3歳になっても紙おむつが取れないなど、「排泄」の時期の遅れです。
事情を聞いてみると
「いつおしっこやうんちをしたのかわからない」
とのこと。
紙おむつの性能はずいぶん上がり、
- 排泄をしても不快さを感じにくい
- そのまま付けていても違和感を感じない
といった状態になっているのかもしれません。
自立に向けて、身体的、精神的にしっかり発達したお子様の「排泄」が遅れると、次のような問題が起こります。
①自立する意欲の低下
おむつを替えてもらっている間はじっとしています。
楽だからと、寝かせて替える場合もあります。
お子様は力が抜けてじっとしています。
こういう状態が1日何度も続くため、お母様への依存心がどうしても抜けきれません。
②活動の妨げ
生まれたときから、「運動の敏感期」はスタート。
動くことに強い興味を意欲を持ち、活発に活動することで、身体は発達していきます。
手の調整能力と合わせて、歩く、走る、ジャンプ、しゃがむなど全身運動も大切。
リトミックでピアノに合わせて、走る、スキップ、ジャンプ、ストップ、しゃがむどの全身運動を幅広く取り入れています。
おむつを付けていると、股関節が動かしにくくなり、なめらかな動きの妨げになります。
排泄した状態でおむつを付けていると、その重さでますます運動が大変。
レッスンで設定している課題へのアプローチがどうしても不足します。
レッスン中にトイレトレーニング
ステッラコースのお友だち向けに台とおまるを用意。
おむつを替えるときに、いつでも使ってもらえるようにしました。
- 台にすわる
- スボンと紙おむつを脱ぐ
- おまるにすわる
- (タイミングが合えば排泄)
レッスン中にトイレトレーニングを組み込み、慣れていただくようにしました。
要領がわかりお子様も慣れてきたら、ご家庭でもトイレトレーニングを生活の一貫に組み込んでいただければと思います。
無理強いではなく、習慣にすることがポイントです。
幼児向けもんぺ型パンツ「バンビーニ・パンツ」
お子様は、センスのよい衣服を着こなされています。
- 男のお子様は、細身で伸縮性が良く、おしゃれなズボン。
- 女のお子様は、ピッタリしたタイツとかわいいスカート。
とても素敵です。
惜しいなと思うのは、はきにくい・ぬぎにくいところです。
トイレトレーニングに時間がかかりますし、お子様だけでトイレをしようとしても大変です。
トイレトレーニングの時期にふさわしい衣類はないか、いろいろと店をまわって調査。
もんぺ型パンツを見つけました。
腰が総ゴムで裾がたっぷりとしたデザインではいたり脱ぐのにとても便利です。
お母様に具体的に紹介しようと、美術担当の勝馬先生に試作を依頼。
すてきな、幼児向けもんぺ型パンツの「バンビーニ・パンツ」が出来上がりました。
- 胴回りの内側にあて布を縫い付け、リバティ製コットンを用いて、肌に優しく、可愛いデザイン
- 手がすっぽり入るサイズのポケット、リバティ製コットンを使っておしゃれにパイピング
- 丈の調整ができるゴムで足首の絞り、裾を引きずらないので動いても安全
何名かのお友だちが試着してみました。
- かわいい
- はきやすい
- 長く使えそう
と、好評でした。
ご希望のお母様がいらっしゃったので、「バンビーニ・パンツ」を製作してお渡しするようにしました。
おむつが取れる時期が遅れる傾向にあるようです。
個人差も考慮して、おむつを認める幼稚園も増えてきました。
おむつが取れない状態で幼稚園にいくと、おむつを替えることに時間が取られて、本来の活動時間が目減り。
お子様の成長・発達を促す活動が十分に行うことができなくなります。
お子様の様子を見ながら、タイミングを逃さずにトイレトレーニングに取り組んでいただきたいと思います。
トイレトレーニングの具体的な進め方は、次のブログ記事を参考にしてくださいませ。