幼稚園クラスは、和詩倶楽部さん(油小路通二条上がる)で紙漉き体験をして、自分だけの和紙をつくりました。次のレッスンで、2枚の和紙をうちわの骨組みに貼ると、和紙がうちわに変身!日常生活で使うものづくりを楽しみました。和紙の色に刺激を受けたのでしょうか。そのあとは、色のお仕事にどんどん取り組みます。お子様の感受性の敏感さをあらためて感じました。
うちわの制作
自分だけの和紙を使って、自分だけのうちわづくりです。
上手にできるといいですね。
和紙をうちわの形に切る
うちわの形は、2つの曲面で構成され、曲面の交点が尖った難しい形状。
あらかじめ、お友だちがつくった和紙に鉛筆でうちわの形を描いておきました。
その線をはさみで切ってもらいます。
じょきじょき切るお友だち。
時間をかけて慎重に切るお友だち。
思い思いの切り方で、和紙2枚を上手に切ることができました。
うっかり、線の内側を切ってしまうお友達も‥
のりで貼るのでだいじょうぶ。
切りすぎた部分も、残しておきました。
切った残りの紙をおうちに持って帰るお友だちもたくさんいました。
一生懸命、自分でつくった和紙。
その和紙を大切に思う気持ちが素晴らしいです。
うちわの骨組みに和紙を貼ります
和紙のどちらを表にするか決めます。
決めたら、裏側に筆でのりを塗ります。
- 均一にまんべんなく塗る。
- 和紙が崩れないように塗る量を加減する
塗った場所や量を確認しながら、みんな上手に塗ることができました。
塗った和紙を用意したうちわの骨組みに貼ります。
- 位置を調整する
- シワができないように伸ばして貼る
こちらも難しい作業。
先生に手伝ってもらいながら、きちんと貼りました。
1枚めができたら、2枚めも同じようにして貼りました。
骨組みを通して、1枚目の和紙と張り合わせる感じでしっかり押さえます。
貼り終えたら、机の上に置いて乾くのを待ちます。
待ち遠しくて、途中で何度も様子を見に行くお友達もいました。
出来上がりが楽しみですね。
今日は色のお仕事
うちわづくりが終わったあとは、モンテッソーリ活動。
うちわの素敵な色に刺激されて、2人のお友だちが色に関わる感覚のお仕事に取り組みました。
色板のお仕事
お友だちは、色板の第3箱に取り組むことにしました。
9色のそれぞれに7段階の明度差がついた色板63枚が入っています。
- マットを広げます。
- 9色の中から好きな色板の組、7枚をマットの上にばらばらに置きます。
- 最も暗い色板を選んで左端に置きます。
- 次に暗い色板を選び出して右側に並べます。
- 暗い色板から明るい色板まで順番に並べます。
1つめの色板は先生といっしょに行いました。
その後は、自分で色を選んで活動を続けました。
同じ色の中で僅かな明るさの違いを見つけるのは大変です。
でも、暗い色から明るい色に順序よく並べるととてもきれい!
初めての挑戦でしたが、明るさの違いを判断する感覚をつかんだようです。
自分で何色も色を選んで、集中して活動を続けました。
素晴らしいです。
色つき円柱のお仕事
もうひとりのお友だちは色つき円柱のお仕事を選びました。
- 青色の箱 一次元の変化(円柱の高さが変わります)
- 赤色の箱 二次元の変化(円柱の面積が変わります)
- 黄色の箱 三次元の変化(円柱の高さと面積が変わります)
- 緑色の箱 三次元の変化・逆行(円柱の高さと面積が黄色の箱と逆に変わります)
それぞれの箱から円柱を取り出し、変化に沿って並べていきます。
箱のふたも色がついています。
何かひらめいたようです。
「ふたの上に円柱を並べるね」
ふたの上に並べます。
「きれい」
色とサイズの変化を、4色並べて楽しみました。
素晴らしいです。
うちわができました!
モンテッソーリの活動とリトミックを終えると、うちわは乾いていました。
自分だけのうちわがついにできました。
迎えにきたお母様にうちわを見せます。
「きれい!」
「素敵!」
お母様の嬉しい声に、お友達は満足。
- 自分に対する肯定感
- 環境に対する信頼感
がふくらむこの瞬間が、私たちへのうれしいご褒美です。
みんなで、はいチーズ!
来年も、和紙・うちわづくりに取り組みますね。
前回に取り組んだ和紙づくりの様子はこちらからどうぞ。