夏は水にふれたくなる季節ですね。
ステッラとフィオーレの未就園児クラスは京都御苑で水遊びでしたが、幼稚園児クラスは街中で水を使った本格的な「紙漉き体験」。
バンビーニクレアーレの教室は京都二条城東のスガビル地下1階ですが、同じビルの1階に京の和紙専門店「和紙倶楽部」さんです。
そこで「紙漉き体験」をさせていただきました。
幼稚園のお友だちは世界に1枚しかないオリジナルの和紙を作り上げました!!
「和詩倶楽部」さんのご紹介
和紙卸売として昭和45年から開業された「和詩倶楽部」さんは、お寺の教本や呉服店向けの和紙をはじめ、お菓子の包み紙や箱などに向けた紙を取り扱っています。
また、オリジナルの懐紙や一筆箋、油とり紙などの和紙工芸品など幅広く取り組まれ、油小路二条、京極柳小路、高台寺にもお店を出されています。
実は、スガビルの本社で「紙漉き」が体験でき、外国の方や修学旅行の学生さんなどがよく利用されているのですね。
ていねいに説明いただきながら素敵なオリジナルの和紙を自分でつくることができるので、バンビーニクレアーレでは毎年幼稚園児クラスで体験させていただいています。
幼稚園児クラスのお友だちが和紙づくりに挑戦
幼稚園児クラス、7月最終のレッスンで「紙漉き体験」に取り組みました。
教室に集まったお友だちは、荷物を置いて1階の和紙倶楽部さんに移動。
「紙漉き体験」スタートです!
①お話を聞きます
お店の講師の方(紙漉きの先生)に体験の流れとポイントをお話していただきました。
いつもと違った雰囲気で盛り上がっていた幼稚園のお友だちでしたが、しっかり聞くことができました。 さすがです!!
②簀桁(すけた)で紙を漉きます
いよいよ体験スタート。
竹のすだれのような「ス」を、紙のサイズの大きさの「ケタ」にはめた「簀桁(すけた)」を使って紙を漉きます。
水をはって、コウゾ(紙の原料)とつなぎのノリを入れた大きな容器に簀桁を入れて、紙を漉きます。
均一な厚さに漉くのがポイント。、
それぞれ作る紙の大きさにあわせて作られています。
A4サイズまたは色紙、葉書サイズの木の枠「簀桁(すけた)」から好みのサイズのものを選び、紙を漉きます。
紙の分量によって厚さが決まります。
また、全体が均一な厚みとなるよう円を描くように漉くのがポイントだそうです。
紙漉きの先生に手伝っていただきながら、上手にできました。
③吸水して乾かします
簀桁(すけた)で漉いた紙を専用の給水装置にかざして水を取ります。
給水したところは白っぽくなるので水が取れたかどうかよくわかります。
給水装置の上で簀桁(すけた)を前後に動かして、上手に水を取ることができました。
④色付けです
乾いた紙に、染料で色付けします。
何種類もの染料の中から自分で選び、筆を上手に使って模様付けできました。
どれも世界にたったひとつだけ!素敵な模様がたくさんできました。
⑤もう一度吸水して乾かします
給水装置で染料に含まれていた水分を取ります。
水分が取れて、染料が紙になじむのだそうです。
⑥簀桁(すけた)から紙をはがします
ワクの4隅の1ヵ所からはがしていきます。
さすがに難しいですね。
先生に手伝っていただきながら、無事、紙がはがれました。
⑦専用の感想装置でしっかり乾燥
はがした和紙を専用の乾燥装置を使ってしっかり乾かします。
数分間、鉄板部分にはっておくと水分がきれいにとれて和紙が完成。
鉄板は熱いので、先生にはっていただきました。
参加した6人が1時間ほどで、B4サイズ程度の和紙を2枚ずつ作りました。
自分がつくった和紙を持って記念撮影。
お友だちの笑顔と色鮮やかな和紙が本当に素敵でした。
生活に役立つ道具、うちわづくり
8月最初のレッスンで、紙漉き体験でできた和紙を使ってうちわをつくることにしました。うちわのサイズに切った和紙に刷毛でノリを塗って、ウチワの骨にはります。
表と裏にぞれぞれ和紙をはって完成!
自分で和紙をつくり、その和紙でうちわをつくりました。
モンテッソーリ活動で日常生活のお仕事をしていますが、紙漉き体験を通して、生活で使う道具をつくることができたのですね。
自分を育てる「お仕事」から、人の役に立つものをつくる「お仕事」へと一歩を踏み出しました!
きっと、この体験が活きる日がやってくることと思います。
幼稚園のお友だちは大人になって、社会で大活躍してくれることでしょう。
本当に楽しみです!
もちろん、ずっと応援しますよ!!
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