「赤ちゃんは動いたり触ったりすることによって脳を発達させている」
同志社大学赤ちゃん学研究センターの小西行郎先生はおっしゃいます。
視覚の発達が十分でない乳幼児期は、手や口の触角で環境を認識しながら成長します。
座ることができるようになったら両手が自由に使えるようになるので、まわりのものを持ったり触ったり、時には口の中に物を入れるなど、動きが活発になります。
こうした乳幼児期の活動にふさわしい環境を提供しようと、ピッコロコース(6ヵ月~1歳)を新設しました。
お座りができるようになったら教室でレッスン
「子どもはまだ小さいのですが、バンビーニクレアーレのレッスンを受けることは可能ですか?」
こういったお問い合わせを、最近よくいただきます。
出産されてすぐは本当に大変な時期。
お子様もお母様も落ち着かれ、何かを始めてみたいと積極的な気持ちを持たれるのですね。
本当に素晴らしいです。
「首が座ってお座りができるようでしたら大丈夫ですよ。」
とお答えさせていただいています。
両手を動かすことができるので、物をつかんだり触ったりして、お仕事をすることができます。
胎児のころから始まっている「言語」、生まれてからすぐに始まる「感覚」、そして生後6ヵ月ごろから始まる「運動」の敏感期に、モンテッソーリの活動やリトミックは本当に効果的だと感じています。
乳幼児のためのピッコロコース(6ヵ月~1歳)を新設
6ヵ月から1歳までのお子様が、バンビーニクレアーレに入会されています。
ステッラコースで1歳児のお友だちと一緒に活動していたのですが、6ヵ月から1歳のお子様に向けてピッコロコースを新設。
ゆったりと自分のペースで活動をしていただいています。
ステッラコースの10時30分から11時30分のリトミックとおやつの時間にいっしょに加わって、お母様と楽しくリトミック。
お母様といっしょに音楽に合わせて身体を動かしたり、パネルシアターや歌を楽しんで、見る力や聴く力が育ちます。
また、ステッラコース1歳児の様子を見ることも刺激になります。
11時30分から12時は、マットの上でおすわりをしてモンテッソーリの活動。
小さなお子様が手にしやすい教具を用意しました。
口の中に入れても問題のない材質と大きなサイズですから、安心して活動していただけます。
持ったり触ったり、口で確かめたり、小さなお友だちはお仕事に夢中です。
最後に絵本を読んでもらってから、お帰りのしたくです。
自我や自発性の成長が著しく、伸び伸びと活動するステッラコースの皆さんから、いつも元気を頂いています。
そして、優しくて柔らかな雰囲気の中、それぞれのペースでお子様とお母様が活動をされているピッコロコースに、心を癒されています。(笑顔)
能動的な「触る」活動で赤ちゃんの脳が発達
『AERA with Baby スペシャル保存版』に素敵な記事が掲載されていました。
日本赤ちゃん学会理事長、同志社大学赤ちゃん学研究センターの小西行郎先生によると、「大脳がほとんどできていない胎児も動くことによって脳をつくっていくのではないか」と考えられているそうです。
感覚の中で一番最初にできるのが触覚。
妊娠10週目に入った胎児にくちびると指先に触覚が生まれているというからビックリです。
生まれて4ヵ月ぐらいから手を合わせたり、5か月くらいから足をなめたりすることができるようになります。
手でさわったり、口に中に入れるなど、触覚を使って認識することで脳の中に自分の体の印象をつくっていくのだそうです。
身近なものに触ろうとすることが運動を活発にさせています。
特に、口の感覚は最も発達しているので、いろいろなものを口に入れて確認。
この時期の視覚は平面しか認識できないので、口を使って立体を認識しているとのことです。
「何でも口に入れるのは衛生面でよくないし、飲み込んだら大変」
と思いがちなのですが、「触る」と言う能動的な働きは、赤ちゃんが自分を発達させるために行っている活動。
運動と感覚の敏感期に沿った「触る」「口で確かめる」といった赤ちゃんの動きを妨げないような環境づくりが大切だということをあらためて理解しました。
親が「触ってあげる」ではなく、
「触りたい!確かめたい!」
というお子様の自発性、能動的な行動に対して応えていくことが、「生きる力の根本」になるのですね。
そして、赤ちゃんを一人の人格として尊重することであると強く感じます。
胎児のころからスタートし、生まれて環境とかかわりながら成長しようとするお子様の「いのち」の力をしっかり受け止めていきたいと思います。
小さなお子様もどうぞバンビーニクレアーレにお越しください。
小さな「いのち」。
素晴らしい「いのち」。
お待ちしています!!