水遊びのグッズとミニプールの用意完了。いよいよ水遊びです。月曜、木曜のピッコロ(0歳児)・ステッラ(1歳児)コースと、火曜、金曜のフィオーレ(2歳児)で、水遊びを存分に楽しみました。日頃は花を活けたり、洗濯の活動で触れる水ですが、身体全体、五感を使って、水を楽しみました。
ミニバケツの製作
最初にミニバケツづくりす。
家から紙パックを持ってきていただいてお母様といっしょに製作しました。
フィオーレコースで母子分離のできているお友だちは先生といっしょに製作です。
テープは青と白の2種類。
好きな色を選んで、バケツと取っ手に巻きます。
- 青、白、青と白の2種類
- バケツと取っ手を色違いにする
好みの色で素敵なバケツが出来上がりました。
次はバケツにシール貼り。
金魚とお花の2種類のシールから選んでもらいます。
これっ!とすぐに決めるお友だち。
どちらにしようか考えるお友だち。
ぞれぞれシールは10枚あります。
好きなところに貼って、自分だけのバケツが完成!
みんなで製作するときには、次のことを心がけています。
- バケツにシールなど、複数のパーツを用意する
- それぞれのパーツについて、色や模様など複数用意する
- 自分で選ぶ
そうすることで、
- 自分で考えて選ぶことが身につく
- 自分だけのモノができて、満足感が得られる
- 選んだことが形になることで、自分の好みや選ぶ力が洗練される
お子様の成長が育まれます。
さあ、水遊び!
いよいよ水遊びの時間。
水着に着替えます。
製作したミニバケツを持って、ミニプールに向かいます。
ピッコロ(0歳児)のお友だち
お母様に水の中に入れてもらいます。
ニコニコ笑顔で水にふれるお友だち。
急に冷たくなって、泣き出すお友だち。
だんだん慣れてきて、笑顔になったり、また泣いたり‥
「立った!」
びっくりしたお母様の声です。
どうしたのでしょう。
今まで立ったことのなかったお子様が初めて立ったとのこと。
プールの外にいたのですが、水の中のぞうさんじょうごを取ろうと一生懸命に手を伸ばし‥。
気づけば、プールの側面を持ちながら立っていたのです。
興味を持つということは本当にすばらしいことですね。
ステッラ(1歳児)のお友だち
水になれたお友だちが多く、楽しい声を上げながら水遊びです。
- ミニバケツを持ったり、水の中に入れる
- 初めての傘を持つ
- お母様に、ぞうさんじょうごで水をかけてもらう
水の中でいろいろなことができました。
フィオーレ(2歳児)のお友だち
工夫しながら、とても上手に水遊びができました。
- ミニバケツで水を汲み、ぞうさんじょうごに入れる
- ぞうさんじょうごのシャワーから出る水を傘で受ける
- お友だちと仲良く遊ぶ
水遊びのツールを使いこなし、存分に楽しみました。
五感が育む豊かな感性
ピッコロ・ステッラコースは水遊びのあと、リトミックを軽く行い、おやつで和やかにレッスンを終えました。
フィオーレコースは、水遊びのあと、いつものようにモンテッソーリ活動、リトミックを行いました。
みんな、しっかり活動するのにはびっくりしました。
みんなでお弁当を食べたあと、お帰りの時間まで自由に活動。
御所の中で水遊びを体験してほしかったので、すこしでも雰囲気が出ればと、屋久島の川や水の音が収録されたCDをかけました。
その音の中で、豊かな自然の雰囲気が描かれた絵本を読みました。
フィオーレのお友だちが思い思いに集まって、静かに絵本を見ます。
「きれい」
しばらくして、もう一度。
「きれい」
水の音の中で絵本をじっと見ながら、
お友だちがささやいたのです。
素晴らしい感性に感動しました。
水は生活になくてはならないもの。
でも、それだけではありません。
透明で自由に形が変り、光を美しく反射する不思議な素材で、五感をたっぷり刺激します。
「楽しい」
「気持ちいい」
「不思議」
水に触れながら遊んだり、活動することで、豊かな感覚が広がります。
お母様やお友だちとその感覚を共有することで、確かな体験へと広がります。
そして、豊かで確かな体験を積み重ねることで、
- 自分に対する信頼感 「自分が好き」、「自分が誇らしい」
- 環境に対する信頼感 「ここが好き」、「ここは良いところ」
が培われます。
お子様の新鮮な感性、日々の成長目指して無心に活動する姿は本当に素晴らしいです。
お子様が感じたことをお子様の気持ちのままに受け止めて、豊かな共同体験を積み重ねていただければと思います。