お子様の成長は本当にうれしいものです。
でも、初めてのことも多く、迷ったりわからないことばかり‥
いただいているご質問の中から、
皆様の子育てのヒントになるようなQ&Aを取り上げました。
A.1歳半頃から自立心が芽生え、子どもたちは自分の意思で動かすことのできる隋意筋を、目的にかなって使えるようになる訓練をするとき=「行動の主人公」、になりたい時期なのです。
モンテッソーリは、子どもたちを観察しているうちに、
「分析して」
「ゆっくり」
「黙って」
して見せる、ということが有効であることを発見しました。
これはどういうことしょうか。随意筋運動は知性の働きと連動しているのです。適切な運動を行わせるためには、知性への適切な働きかけがポイントになります。
では知性の特徴は何でしょうか。知性は「区別すること」が基本なのです。ですから、ある活動の構成を区別して、区別された部分を順序だて、ゆっくり、はっきり、して見せて下さい。
子どもが真剣に見ているとき、脳の中では、知性が働き、運動の順序を記憶し、組み立てる作業がされるのです。
子どもはやりとげる力を持っています。言葉がけを必要最小限にし、「見せる」ことを繰り返し、示してあげて下さい。
バンビーニクレアーレでは、一人ひとりのお子様が、どこがわからないのか観察し、お子様のご様子に合わせ、自分でできた満足感、自己肯定感を持てるように示し、お手伝いしています。
A. 子どもには、「自立」しようと思う心、そして力が備わっています。ですから、その「自立」する流れを作ってあげるのがポイントです。お子様の興味や成長に合った、教材、スペースといった環境を提供することが大事です。
また、物理的な環境だけではなく、大人の「適切な援助をしようとする心構え」、これが大事なのはいうまでもありませんね。モンテッソーリ教育での「環境」とは、物理的な環境とともに人的な環境をも指すのです。
1歳から1歳半ごろに「自立」の欲求が芽生え、3歳から6歳ごろまで「自立」のための強烈なエネルギーがあふれる時期なのです。
ですから、この時期に、しっかりと自分で活動する基礎を持たせることがとても重要です。良い方向付けを得ることで、急激な変化を起こし、まわりをあっと驚かせたりするのが、この時期の特徴なのですね。
会員様の中には、元気で、活発すぎて、自己主張が強く、対応に困っておられるお子様もいらっしゃいました。逆に、大人しくて、お友達の中に入っていけるか心配だというお子様もいらっしゃいました。それぞれのお子様には、個性があり、性格も様々です。
しかし、お子様が、発達段階にぴったりで、興味を持ち、自分を成長させてくれる教材や環境と出会うことによって、「できた!」という成功体験を重ね、充実感や満足感で満たされると、体の機能的な面、知能面だけでなく、心も落ち着いていくようです。
成長できる環境が整えば、お子様自身がご本人の力で、「変わる」作業をなさいます。私たち大人は、そのための、観察と準備、成長するための適切な環境との結びつけを手助けしていきましょう。
当教室では、そのようなサポートにより、お子様が自ら主体的に活動できる姿に出会え、保護者様だけでなく、私たちスタッフも大変幸せです。